「仮想通貨の消滅日」は来るのか。量子コンピュータ開発加速
量子コンピュータが着々と商品化に向けて開発が加速しています。
そう遠くない未来には量子コンピュータがビットコイン含む仮想通貨を消滅させるかもしれないといいます。
量子コンピュータとは何か、なぜ仮想通貨の脅威になるのか。
仮想通貨はどうすることもできないのか。
どちらの進化が先になるのかで運命が大きく変わるかもしれません。
「量子コンピュータの発展は仮想通貨やビットコインにとって、非常に大きな脅威になると考えている」
そう発言したのは、仮想通貨が世にでてから日本でも早々に仮想通貨革命などの
書籍をだしている一橋大学の野口悠紀雄名誉教授
9月27日に開かれた「Rakuten FinTechConference 2017」の講演
「ブロックチェーンの進化とDigital通貨」で、こう語っていました。
しかし、今年の3月には量子コンピュータでは
「仮想通貨ビットコイン」は、脅威に晒されない
とも報じられていたはずです。
量子コンピュータの開発が早く、最近の新たな発表では、ビットコイン含む殆どの仮想通貨が消滅するかもといいます。
■「量子コンピュータ」とは
現在のコンピューター以上の処理速度が途方もない数字で発揮されるように開発が進められているコンピューターです。
ミクロの世界の物理法則で、物質が壁をすり抜けたり、瞬間移動したりする。
こんな不思議な性質を情報処理に使うのが量子コンピューターである。
■なぜ「量子コンピュータ」が脅威なのか
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術に支えられており、取引の承認や追記を行うには難易度の高い計算問題をコンピュータで解く必要があります。
この計算問題を解くには総当たり攻撃で可能な数を1つ1つ試して正しい答えを
見つけるという方法しかなく、ブロックチェーンの暗号技術は、この方法に依存している。
多くの仮想通貨は、改ざんを防ぐために「暗号のカギ」があります。
現在のコンピューターで解くのは難しいと言われていますが、実現が叶えば量子
コンピューターであれば簡単に「解けて」しまいます。
そうなればコンピュータの計算スピードは飛躍的に上昇し、現在ブロックチェーンで用いられている暗号システム「公開鍵暗号」が破られる可能性があるという。
■量子コンピュータから「仮想通貨」を守ることはできないのか
仮想通貨の安全確保には更なる“新暗号”をつける開発が必要になる。
現在の公開鍵暗号方式が成立しなければ、仮想通貨やブロックチェーンも成立しなくなる。
しかし野口名誉教授は、「仮想通貨やブロックチェーンが全てダメになるわけ
ではない」と話す。
■仮想通貨と量子コンピュータの開発速度対決か
現在の公開鍵暗号に変わる新しい暗号システムや新しいブロックチェーンの
システムがすでに開発されている。
新しい暗号は、量子コンピュータが実用化されたとしても、解くことができないと考えられている。
まとめ
仮想通貨側も量子コンピュータ側も、まだ完成していません。
どちらもしのぎを削り日々研究開発をしています。
ただし、今の時点では「脅威」であるということには間違いないでしょう。
もちろん驚異は仮想通貨だけにとどまりません。
現在インターネット上で一番多く利用されている「RSA暗号」も量子コンピュータには簡単に破られてしまうといいます。
最低最悪の状況は近い将来に襲ってくる可能性を念頭におかかなくてはいけない
のかもしれません。
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