苦労はしない方がいい
富豪の家に生まれた人、生まれ持った強運を持つ人…そんな人達を除けば、苦労しない人生を送っている人などないのが現実です。
誰もが「苦労せずに生きられたらな…」と思った経験があると思います。
しかし、苦労は避けては通れないのが現実です。
最近は変わりつつあると言われていますが、今でも根強く浸透しているのは
「苦労している人の方が偉い」
「苦労は買ってでもしなさい」
と言われて育ってきた方々が多いのではないでしょうか。
会社に従順になった結果、心臓病に…
私も「苦労している人の方が偉い」、「苦労は買ってでもしなさい」と常々言われて育ってきました。
そして社会人となり、その言葉が常に頭の片隅にありました。
この教えに従い会社に尽くし、苦労に苦労を重ねる日々を送りました。
そして、どんどん残業時間が長くなり、月200時間近い残業、休日出勤、通院キャンセル、平均睡眠3時間、食事はカロリーメイトのみ、プライベート返上…
全てを会社に捧げた結果得たもの、それは…
「ありがとね~。次も頑張ろう!」
という言葉と共に
評定:5段階中、3
給与:基本給のみ。昇給なし。残業代支給されず
体調:心臓手術が必要な状態。半年以上の休職を要する
という会社からの査定、病院での診断結果でした。
生きていく以上、苦労しない、仕事しないわけにはいきません。
そして社会人である以上、結果を出すのが当たり前とされています。
その言葉の意味は理解していましたが、それに応えた結果がこのザマなのです…
苦労に苦労を重ねることが美徳とされている現代の日本…このままで良いと思いますか?
不幸自慢のマウンティング大会
「そんなのは日常茶飯事さ」
「俺の知ってる人でもっと凄い奴が居るよ」
「俺なんか○○時間寝てないし」
私の会社では、そんな言葉ばかり耳にします。
俗に言う「不幸自慢」「不幸自慢のマウンティング大会」です。
本来、それは定時間内に作業を終えられていない自分の能力の低さを露呈しているに過ぎないのですが、それに気付いていないのですね。
そんな日々が続き心臓手術の後、1年間の休職を経て復職しました。
一度は転職を考え、いくつか内定は貰えましたが、結局は家庭を守るために
「自身の働きやすさより安定」
という結論に至り、元の会社へ復職しました。
そして今も働いています。
そう、社畜として。
苦労しないための努力とは
時が経ち、30歳になった時、改めて振り返ってみました。
「やっぱり苦労すべきではない」
という結果に至りました。
「人は、苦労しないための努力をするべき」
ということです。
「苦労」というのは「方向性が間違ったまま頑張ること」
つまり、「結果に繋がらない報われない努力」のことを示します。
- 目的地に向かって進み出したが、方角が全然違う
- 頑張って走ってるけど、実は遠回りをしている
このように例えると分かりやすいかと思います。
今回の私の場合、目的地は「昇給、昇格」です。
それに対して、社内で提示されたロードマップ(地図)は、
- 理不尽な事に耐える
- プライベート返上
- 支持に従い長時間働く
というものでした。
しかし、結局は目的地へ着けませんでした。
提示されたロードマップが「正しい道のり」だと信じて進んでも、それは自身には正しくない場合もあるのです。
「対価」と「副産物」を間違えてはいけない
「腕が上がったからいいじゃないか」
「良い経験になったじゃないか」
と言われましたし、そう思う方もいるかもしれません。
しかし、"それ"と"これ"とは話が別です。
それはあくまで経験値であり、目的地ではありません。
仕事でも何でも結果(目的地に着くこと)が全てです。
皆さんは会社へ「労働力、労働時間、技術」を提供した対価として「お金」を頂いているわけです。
それが対価として「経験」だったり「スキル向上」というのは対価ではなく、途中で得た副産物でしかありません。
その点に気付いた人は皆、会社を辞めていきます。
正しく対価を支払ってくれる会社へと転職していくのです。
つまり、それは「評価」「昇格」が適切に行って頂くというごく当たり前の事です。
転職は"悪いこと"ではありません。当たり前の事を当たり前に行、正しく評価して頂く場所へ自分で出向くだけのことです。
「現場のルール」に従うべきか「良心」に従うべきか
私は会社員の立場として悩んでいます。
目的地に辿り着くための私の会社での道のりが
「成果を出す」
「過酷な状況でもやり遂げる」
ではなく、
「ゴマすり」
「ライバルの足を引っ張る」
という場合、それを行うべきか…
今のところ私は社内での評価が上がっていません。
同期の人間はどんどん昇格していくばかりです。
その同僚達は揃って私の会社での「道のり」を順調に歩んでいます。
私には歩めそうにありません。
何故なら「私の良心に反するから」です。
エリノア・ルーズベルト:貴方の心が正しいと感じることを行いなさい。行なえば非難されるだろうが、行なわなければ、やはり非難されるのだから。
— 金持ち名言bot (@tmsk0510) 2018年4月24日
この世の中は、残念ながら正しいことが通るとは言えない世の中です。
何度も何度も裏切られ、詐取され、私の心はねじ曲がってしまいました。
いつも人の言葉の裏を読むような、そんな人間になってしまったのです。
私は、そんな自分が嫌いです。
なので、1日も早くこの世間、社会から脱出して「自立」すべく、日々「せどり」などを中心としたサイドビジネスで「会社員からの卒業」を目指しています。
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なので、私は社会を憎んではいますが、その一方で感謝もしています。
それは何故なら、
「苦労しないで生きよう」
という気付き、そして学びや
「自分にとって何が1番大切なのか」
「お金を稼ぐのは会社だけが全てではない」
といったことを考えるきっかけをくれたからです。
お金を得るための対価とは何か?
「お金」は「心をすり減らす」ことをしなくても稼げます。
「すり減った心」は「お金」ではなかなか解決できません。
お金を沢山使うことで一時的に満たされたように感じるかもしれませんが、それでは完全には癒えません。そもそも
「心をすり減らし、お金を稼ぐ。そのすり減った心をお金で解決する」
というのは本末転倒です。
皆様にとって「目的地」「道のり」は何ですか。
自分が正しいと思う、一般的にも正しいとされている道のりは本当に目的地へ辿り着けますか。
目的地は1つではありません。
道のりも1つではありません。
出来るだけ「苦労」せずに生きられるように
「私の歩むこの道は本当に正しいのか」
ということを常に考えながら
「目的地まで出来るだけ遠回りしないで着ける努力」
をしていきましょう。
人生は1度きりです。
人間は時間にも体力にも限界があります。
それは人それぞれ量が異なります。
人生における「太陽」となる人物を見付けよう
私は、このような経験からどうしても社会に馴染めず、遂には会社を離れて自分の力でいきていくことを決断しました。
人と接することなく、一人で生きていくということは悲しみを受けなくて済むと同時に喜びを分かち合うこともできません。
全て自分で解決し、喜怒哀楽も自分一人で処理します。
時には寂しさに心が折れそうになることもありますが、それでも私は一人で生きていくと決めました。
これは、とても悲しい選択ではありますが、自分にはそれが一番の選択でした。
苦労しないための努力、ここまで読んで下さったあなたになら必ずできると私は信じています。
「千里の道も一歩より」
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。