転売での仕入れ個数の決め方
せどり/転売ビジネスを行う上で、初心者が慣れてきた頃にやりがちな失敗に「大量に仕入れすぎてしまった」というパターンが多く見られます…(@_@;)
そんなミスを未然に防ぐため、まずは商品を仕入れ過ぎるという失敗の原因から正しく理解しましょう^^
仕入れる個数を間違える理由は下記の通りです。
「今、売れている商品」だからと今後の需要、価格を予想していない
この失敗は、流行の商品で発生することが多いパターンです。
例えば、Nintendo Switchが記憶に新しいと思います。
まずは下表をご覧ください。
上記の情報を得るために必要なツールは下記を参照下さい。
モノレートに関する記事はコチラ
当時、この商品は人気商品で品薄状態が続いていました。
フリマアプリで空箱だけを本体価格で販売するという詐欺が横行するほどの人気で、入手するにはプレミア価格(定価以上の価格)で購入するしかない状態でした。
しかし、ある日突然、この商品がから徐々に市場に流通し始めたのです。
12/11時点の価格は新品で39,300円です。
この商品の販売手数料は約2,668円なので、商品をおよそ33,700円以下で仕入れられれば、利益が生まれます。(補足1,2
なので、1ヵ月の販売計画に基づき、過去の販売数を確認すると…
確認するまでもないほどの即売状態なので、近隣店舗の在庫全て(全20台)を仕入れたと仮定します。
(補足1
39,300円 - 販売手数料2,668円 - 送料1,000円 -(最低)利益2,000円= 33,632円
Nintendo Switchの参考価格は32,378円(税込)なので、12/11時点では定価で購入できれば1台あたり約2,000円の利益が得られる計算となります。(補足2
逆算すると、赤字にならないための最低販売価格は
32,378円 + 販売手数料2,668円 + 送料1,000円 = 36,046円
となります。
その後、翌日の12/12に最高値39,800円となった以降は徐々に価格を下げ、クリスマス当日の12/25日には35,250円まで価格を下げています。
赤字にならないための価格を維持していたのは、12/19まででした。
つまり、1ヵ月分の仕入れを行ったにもかかわらず、利益を得られる状態であったのは最初の1週間(12/11~12/19)だけでした。
しかも、追い打ちをかけるかの如く、仕入れ当日の12/11からたったの2日後(12/13)には出品者数が、およそ1.5倍にまで膨れ上がっています。
これは、手元の商品の売れるペースが2/3になることを意味しています。
このため、計画当時よりペースが2/3、利益を得られる期間は1/4でしたので単純計算で1/6なので、20台の1/6である3.3台(≒4台)のみ売り上げが上がり、残りの16台は定価で売れたとしても赤字(1台あたり手数料+送料=3,668円)なので、今回の場合、
2,000円の利益 × 4台 = 16,000円の利益
3,668円の損益 × 16台 = 58,688円の損益
最終利益 = 42,688円の損益
という結果になってしまいました。
このように、過去のデータからの予測だけでは正しく判断できないことも多々あるのが流行の商品です。
流行の商品は、定価以上で売れる価値がある反面、需要が追い付けば価格崩壊を招く「諸刃の剣」なので販売計画の精度が上がり、せどりに慣れてきてから行うのが良いでしょう。
対策方法
対策方法は、たったの1つだけです。
「勘で仕入れずに、事実と過去のデータを基に仕入れる」
たったこれだけです。
そのためには、下記の記事でご紹介している「販売計画を立てる」ことが必須です。
一定のルールと情報に基づいた仕入れは、せどり/転売ビジネスだけでなく、その他の副業においても、絶対条件となります。
副業も立派なビジネスですし、あなた自身が「社長」と同じわけですから、勘だけに頼るのではなく、しっかりと計画を立てることが大切です。
関連記事:せどり/転売ビジネス販売計画の立て方
流行の商品に関しては、ネットショップやメルカリ、ヤフオク、Amazonといった「売り手側」だけでなく、SNSを利用した「買い手側」の情報を収集することが重要です。
対策を打つことで「在庫を抱える」といった、泣きたくなるような失敗は十分に回避できますので、是非とも計画の重要さを改めて理解して頂けたらと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました^^