2020年からは副業しないと生活が成り立たない世の中になっている!
当サイトでも度々取り上げているように2018年からの副業ブームが2020年になり、やっと世間に浸透してきました。
まず、おさらいしておくと副業が浸透し始めた理由は、大きく分けて3つあります。
副業が浸透し始めた理由①:「副業が就業規定に違反しない」ことが広く認知された
数年前までは「副業=会社をクビになるリスクが高い」として考えられていましたが、実は下記のような理由から会社が就業規則に明記していない限り違反ではないことが広く知られるようになりました。
現行の憲法および、その付属法(民法や商法など)では、会社員に対して副業を禁止する旨が明記された条文はありません。
このため、会社側が就業規則をはじめとする組織内の独自の規定により従業員の副業を全面的に禁ずることは、法律上許容されないという見解です。
また、就業規則で副業を禁止していたとしてもこれはあくまで就業中の規則であり、就業時間外の従業員のプライベートタイムにまで制限を設けることは法律上許されないというのが法律的観点からの見解です。
※ただし公務員の場合は、国家公務員法の103条と104条により副業が禁止されていますので上記には該当しません。
副業が浸透し始めた理由②:昇給しにくくなり、家計の苦しさが限界に達した
日本は景気が上向きになってきたと言われていますが、会社が得た儲けは従業員に還元されるのではなく、万一のための貯えとして企業の内部留保としてストックされるため従業員の昇給や賞与は、ほぼ変動してしないのが実情です。
世界情勢を見ると、他国の経済成長率は著しく上昇しており、日本は完全に遅れをとっている状況です。
このため、世界基準での物価上昇に対して日本国内の給与水準が追い付いていないため、相対的に見ても貧困へと向かっていると考えられます。
また、消費税の増税や保険料の負担増、高齢者増加による医療費爆増、少子化による労働人口の減少…といった負の要素が大きく、労働者にとっては豊かになると実感できることが皆無というのが現在の日本経済です。
これまで少しずつ「ゆでガエル」状態で気付かずにジワジワと追い込まれていきましたが、そろそろ限界を迎えようとしています。
このため、もう限界だと感じた人や将来を不安視した人は、副業という手段を通じて不足分のお金を補填し始めています。
副業が浸透し始めた理由③:手軽に副業できる環境が整いつつある
数年前までは「副業=深夜のコンビニでアルバイト/内職/工事現場」といったイメージがありましたが、現在はココナラやクラウドワークス、BASEといった自宅にいながらマイペースに稼げる副業へと変わっています。
わざわざ現場へ出向いてキッチリと働いたり、内職でコツコツと手作業したり、肉体を酷使しなくてもパソコン1台もしくはスマホ1つだけで稼げる環境が整いつつあるので、もはやまとまった時間を確保しなくても通勤時間やちょっとした待ち時間などで簡単に稼げる時代になっているのです。
このため、スキマ時間や帰宅後などに稼ぐ人が増加しているのです。
「ソーシャルゲームに時間とお金を使うのか?」それとも「簡単なアンケートに答えるなどしてお金を増やすのか?」
あなたは、どちらを選択しますか?
言うまでもないですね^^
副業ブームの裏に隠された搾取ビジネスモデルに注意せよ
ここまでは、副業が浸透し始めた3つの理由を解説しましたが、ここからは副業するにあたって注意すべきポイントについて解説します。
副業する上で気を付けるべきポイント①:単純労働
「アンケートに答える」、「音声の書き起こし」、「」といったほとんど何も考えなくても作業ができる仕事は単価も安く、タメにならない作業なので一向に自分の成長に繋がりません。
また、日本国内の最低時給を下回る報酬にしかならないようなこと(目安として時給900円以下)にならない作業は避けましょう。
人生、最も大切なものは「時間」であり、その時間をどう活用するか次第で人生は豊かにも貧しくもなります。
副業するのであれば、「趣味や特技を活かしたもの」や「経験を積むことで専門技術を習得できるもの」を積極的に選択して自分の成長へと繋がる仕事を選びましょう。
副業する上で気を付けるべきポイント②:不得意な分野
副業初心者がやりがちなミスが「不得意な分野の仕事を請けてしまう」です。
最も案件が多く、簡単に仕事を請けられるのが「ライター」です。
ライターのお仕事の内容は「〇〇の感想を3,000文字~5,000文字で書いてください」、「見出しは決まっています!〇〇分野に関する記事を書いてください」といったものです。
パッと見ると、意外と簡単に見えるのですが、実は3,000文字~5,000文字を書くというのは結構大変な作業です。
例えば、あなたが読んだここまでの文章は約2,000文字です。
この1.5倍から2.5倍の文字数を書くには語彙力や話の引き出しが多くないと達成するのは難しいです。
しかも、文章は1度書いたら終了ではなく添削が入るため、1,000文字~2,000文字程度書き直しというのは日常茶飯事です。
ライターの仕事を請けるには、相応のライティング技術を予め習得しておくことは勿論のこと、依頼主からの指示通りのルール(ですます調で書くこと/口語を使用しないこと/段落を正しく使用することなど…)を遵守して書くことが必要です。
初心者の場合、個人差もありますが3,000文字~5,000文字を書くにはおよそ3時間~5時間程度要します。
ここから更に添削作業が入るので、最終的には5時間~7時間程度が目安と考えておくと良いでしょう。
この「添削作業」がとても難しく、依頼主によって加減が異なるので、場合によっては1か月以上やりとりが発生するケースも多々あります。
これだけの作業をこなしても、文字単価0.1円~0.3円程度が相場なので、報酬は300円~1,500円程度となり、最短5時間で最大報酬1,500円で計算しても時給300円程度になってしまいます。
ライターは「初心者歓迎」、「大量募集」などといった内容のオファーが多いですが、個人の得手不得手を考慮して慎重に作業を引き受けましょう。
副業する上で気を付けるべきポイント③:高額案件
高額案件は、どのようなジャンルでも散見されます。
- 「初心者でも3か月で固定報酬20万円~60万円」
- 「初心者でも1案件1万円~」
- 「初心者でも早い人は1時間で〇件受注して時給8,000円相当です!」
といった高額案件を謳っているものが沢山あり、オファーの連絡も毎日のように発生します。
…しかし、よく考えてみて下さい。
- あなたが雇用主だった場合、見ず知らずの人にいきなり1案件1万円以上も出せますか?
- 会社員でさえ手取り20万円前後なのに、自宅にいながら手軽に固定報酬20万円~60万円も稼げると思いますか?
- 1時間で〇件受注するするには、どれだけの作業量/ペースであれば達成可能か検証してみましたか?それは現実的ですか?
このような案件は「最初の〇〇件は固定報酬500円です。」といったことが多く、実際に〇〇件達成しても、それ以降の作業が請けられないもしくは契約終了となるケースが多いため「絵に描いた餅」である可能性があるので、雇用主の情報や過去の実績をしっかりと確認することが重要です。